【シャイ】 |
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【シャイ】 |
これは、れっきとした英語なので、本来デリートすべきではないのですが、あえて収録しました。 では、その理由はと言うと、日本人は恥の文化shame of cultureの住人であるにもかかわらず、シャイ、shy(恥かしい)という英語の使い方を知らないからなんです。 おそらく、『菊と刀、Chrysanthemum & the Sword』を書いた人類学者ルース・ベネディクト女史も、天国でビックリしていることと思われます。 では、まずI'm shy.からいきましょう。もちろんこれは、「私は恥かしい」の意味ですが、では何が恥かしいのでしょうか? 答えは、じつは何も恥かしくはないのです。文部科学省プロデュース硬直英語スタディで育つと、これは「私は恥かしい」と訳すことになっていますが、「私は照れ屋です」「落ち着かなくて……」「人見知りをする」と訳すほうがピッタシなのです。 |
She's shy before the others.(彼女は他人の前では、照れる=人見知りをする) ・Almost all the Japanese are shy to
foreigners. ――のように使われるからです。 ということは、恥の文化の根源的な感情は、shyでは表わせないということになりましょうか。 英語ワールドでは、「恥かしい」という気持ちをshy以外の次の2語で表わすようになっています。1つは、ashamedで、もう1つはembarrassedです。I'm shy.もI'm shamed.も、I'm embarrassed.も、訳せばみな「恥かしい」ですが、その意味するところは違うのです。 ●ashamed=何か失敗をしたり、悪いことをしたりしたときの「恥」の感情 She should have felt
ashamed about cheating on the exam. ●embarrassed=人間なら誰でもありうる失敗に対しての「恥」の感情 I was really embarrassed
when I saw her and couldn't remember her name. どうですか? わかっていただけたでしょうか? さて、「恥」はshameとも言います。そこで、「恥を知れ!」は"Shame on you!"であり、文部科学省ご推薦。
・日常生活のトンデモ英語 |
ケビンのトンデモ英語デリート辞典 |
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