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漢字教育を廃止して、中国語を学べ！ |
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漢字教育を廃止して、中国語を学べ！ 英語に限らず、このままでは日本人は中国語までも話せない最悪の状態におちいります。中国が大発展をとげているいま、これは英語と一緒に憂うべき大問題と、ボクは考えております。 Part 1でもふれたように、現代の日本語はまぎれもなく「３重言語」。「漢字」「平仮名」「片仮名」という世界に類を見ない３重表記は、それぞれが独立した世界を持っていて、表記できる領分territoryがあり、相お互い犯すことなく、その調和の中に日本語は保たれています。この力学的にも強固とされる三角形triangleの構造が、じつは文化のショックアブゾーバーshock absorber（衝撃吸収器）としての役割を果たし、あるいは「文明の消化器系」として、ある時は中国の文明＆文化を国土に順応させ、またあるときは、植民地主義colonialismをその当時背景に持っていたキリスト教のマインドコントロールを毒抜きし、ろ過する役目を果たしてきたのです。 日本語の３重奏は政治・思想といった抽象概念を「中国語（＝漢字）」に預け、生活言語（＝和語＝アイヌ系？＝縄文系？）を「平仮名」に託し、言葉の出島として「片仮名」に西洋文明吸収の大任を与えました。「片仮名」は福沢諭吉の「脱亜入欧」以降、急速にボキャブラリーを増やし、あて漢字に取って代って外来語の表記に使われ出しました（＝＞脱中国）。日本が中国語文化圏から本当に独立し始めたのはこのときです。 まあ、それはいいとして、以上のことから、日本語は「片仮名」「平仮名」「中国語（＝漢字）」が、雑居しているようなものです。 「名は体をあらわす」の言葉通り、言葉の雑居は同時に文化の雑居をも体現し、日本の習合思想は、かの「中国風水」で有名なドクター・コパが自宅に「仏壇」と「神棚」を横に並べ、その部屋で子供たちのためにクリスマスパーティーを開くような雑居性をも実現したのです。 しかし、こうした「日本語の吸収力」が逆に仇になってしまうのが語学学習なのです。 日本語自体に吸収力があり過ぎるため、日本人は外国語を学ぶ際、その言葉自体を素直に受け入れられないのです。とりわけ、表音文字で綴られる欧米外来語は本来のオリジナル語とは似ても似つかない変貌を遂げており、無用な誤解が学習をはばむのです。 たとえばナイターやホローのように表記から発音・アクセントが違うばかりでなく意味までも歪曲distortionされ、あげくの果てには造語とイオン結合してしまっている外来語まである始末です。にもかかわらず、日本人はそれらを口にするとき、外国語を使っている気分になっているのです。 そこで、外来語の王者といえばなんと言っても中国語だということに、気がついてください。この本から中国語＝漢字を取り去ったら幼稚園児の文章にもならないどころか、そもそも「平仮名・片仮名」の表記はすべて漢字くずしからはじまっているので、中国語をなくしたらこのページは完全な白紙になってしまいます。にもかかわらず欧米人の方が中国語を学習するスピードは速かったりします。変ですよね。本来、日本人は漢字を使うぶん、欧米人よりアドバンテイジ（advantage＝優位性）があるはずです。お隣なのに中国語を話す人口は欧米の方が多い。なぜでしょうか？ その理由は欧米外来語とまったく同じです。中国語が日本語化してしまっているためです。とりわけそれを助長しているのが、愚かなる文部科学省行政たる漢文教育であります。 中国語でもない、日本語でもない漢文こそ無用な外来語の塊であり、あえてこんなものに返り点やルビまで振りながら読解するのは不可解なるものの極みです。しかも、日本の文化だと言って義務教育にしています。このあたりに日本語の驕りarrogantがあるのです。日本文化だという主張のもと、日本語化した中国文学を中国語表記でそのまま学ぶ愚行をやってのけ、中国語を学べる最大のチャンスを日本人はみすみす逃がしているのです。 人口13億人という巨大経済市場を目の前にして、海を２つ隔てた米国が最恵国待遇という地位を中国に与えるいま、日本人は漢文なる外来語教育を子供たちに施し、米中関係の発展を指を食わえながら見ているのであります。 |
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・「コンニチワ赤ちゃん」の法則
ケビンのトンデモ英語デリート辞典 |
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