【レベル・アップ】


 
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【レベル・アップ】

戦犯度:A


教師は何かというと「レベル・アップ」level up「グレード・アップ」grade upと使いたがる「アップ病患者」です。

そこで言ってやりたいのが、「アップさせればいいってもんじゃない」のひと言です。
なぜなら、英語の場合、up(副詞、前置詞)をつけていいものといけないものがあり、名詞につけるのは禁じ手だからです。

したがって、グレード・アップgrade upは論外。gradeには動詞もありますが、up gradeが正解。レベル・アップは「水準を高める」という意味だとしたら、これは大間違い。「他と同じ水準にする」という意味しかありません。そこで、学力を高めてやるというなら、単にraise(高めるという他動詞)を使う方が、一般的であります。

levelは次のように使います。

・I passed (reached) the second level exam. (私は2級に合格した)

 もし、成績をよくしたいと言いたいなら、improve(改善する)を使うべきです。

・I want to improve my grade. (私は成績をよくしたいのです)

このように、gradeには「成績」の意味もあるので、以下、成績について少々解説。

■成績のつけ方■

通信簿はreportと言い、学期末にA、B、C、D、Fのアルファベットで成績がつきます。A=4.0、B=3.0、C=2.0、D=1.0で満点full markは4.0。Fはfailurで落第。さらに、このA、B、C、Dは、B+、B、B−というように細分化されて成績がつく。

全教科を統合して平均値を求めたのが総合成績GPA(ジーピーエー)grade point averageで、これが悪いと進級および、いい学校に進学できない。アメリカは日本と違って超のつく「受験勉強」と「競争社会」であり、学生たちはGPAが3.0を超えるよう血マナコになって勉強する。

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