老子はラオズー、孫子はスンズー |
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老子はラオズー、孫子はスンズー ちなみに中国でもトルコ系人種をTurks突厥と表記したり、蔑視の念をこめた匈奴(きょうど)や烏孫(うそん)・鮮卑(せんぴ)などの国名が中国史には登場します。外国名をただ単に音訳するだけじゃなく、意味も持たせるという慣習です。でも、いまでは外交上失礼にあたるので変な意味は持たせずに、ドイツならば「徳意志」、アメリカは略して「美国」などと表記しています。 余談になりますが、以前、日本人が韓国大統領を日本語読みで、例えば全斗煥をゼントカンと報道していたことに対し、韓国側から抗議があり、チョンドファンと読むように改めたことがありました。だから、拉致事件の頃は金大中キンダイチュウ大統領と読んでいましたが、いまでは金大中キムデジュン大統領ですね。 しかし、中国首脳に対しては依然、ケ小平トウショウヘイや江沢民コウタクミンといった日本語音読みを敢行しています。この悪習は国際会議のときにややこしくなっちゃうんです。英語は原語に忠実にケ小平=Den xiao pingデンシャオピン、江沢民=Jiang ze mingジャンズーミンと呼びますから、通訳を介しても日本の首脳だけ、まったく違う呼び方で理解することになっちゃうわけです(イギリス租借地だった香港の名残で広東語読みも多用されます)。 日本史の教科書で老子=ロウシや孫子=ソンシと読むのはけっこうですが、世界史を学ぶ際はグローバルスタンダードに合わせた方がよさそうです。老子はLao zuラオズー、孫子はSung zuスンズーになりますね。まあ、その一方で中国における日本の首脳名も中国語読みなんです。中曽根はツンツンク、海部はハイプー、竹下はシューシェンです。
・日本語の呪縛から脱出せよ! ・どうしたら英語ができるようになりますか? |
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ケビンのトンデモ英語デリート辞典 |
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